サウスカロライナ州ロックヒル、2025 年 4 月 7 日 – 3D Systems (NYSE: DDD) は、様々な業界におけるイノベーションの在り方の変革を目的とした複数の新しいソリューションを発表します。RAPID+TCT 2025 において、3D Systems は、モータースポーツ用部品、家具用金具、電気コネクタなどの精密さが要求される多品種少量生産の用途に適した費用対効果の高い積層造形ソリューションの基盤となる Figure 4® 135 3D プリンタと Figure 4 Tough 75C FR Black 材料を展示します。また、EXT Titan Pellet プリンタ用の市場初となる新モジュールを発表します。このモジュールは、後処理中に機械加工を必要とする幅広い用途で、プロセス効率を大幅に向上させます。さらに、3D Systems は、インベストメント鋳造における先駆的な取り組みを強化し、同社の 3D Sprint® ソフトウェアで使用可能な QuickCast® Diamond ビルドスタイルを発表します。これは、PSLA 270 プロジェクタベーステクノロジと組み合わせて使用し、部品が手元に届くまでの時間を短縮します。同社が行ってきた研究開発への継続的な投資により、多様な新技術が実現し、顧客が変革的な成果を達成できるよう支援するという同社の取り組みが強化されます。
Figure 4 135 は、プラスチック製造プロセスにおける射出成形ツーリングを補完または置き換えるために設計された、高速、高精度、スケーラブルな 3D プリントソリューションです。
プラスチック部品を対象とした高スループット、高精度の製造ソリューション
専門性の高い産業用部品に対するニーズの高まりと、柔軟な製造技術の採用により、多品種少量生産 (HMLV) の需要が増加しています。従来の製造方法は、大量生産には効果的ですが、HMLV 製造に適用すると、高コストや長いリードタイムなど、重大な課題をもたらします。
このワイヤーハーネスクリップのように UL94 V0 難燃性定格を必要とするものを含む高温用途には、Figure 4 High Temperature 150C FR Black 樹脂が最適です。
HMLV 製造のニーズに対応するために、3D Systems は Figure 4 135を導入します。先進的な材料開発とプロジェクタベースのテクノロジの力を融合したこの 3D プリンタは、このような製造環境における多様かつ変動する需要に効率的に対応するために必要な機敏性と柔軟性をもたらします。このソリューションを適用することで、メーカーは金型や在庫管理をなくし、コストを大幅に削減することができます。非常に高い精度と安定性を備えた Figure 4 135 ソリューションは、重要な工程において工程能力指数 (CpK) が少なくとも 1.33 以上 (部品の形状やフィーチャのサイズによる) が求められる製造業に最適です。Figure 4 135 はこれらの基準を大幅に上回っており、少量生産の家具、生体適合性材料や精度が求められる医療用部品、正確性と再現性が求められる少量生産の家電製品など、特別な設計上の配慮が必要な特注アセンブリといった家具部品を含む射出成形金型に取って代わるまたは補完する精密な用途に最適です。
このモーメンタリソケットコネクタは Figure 4 Tough 75C FR Black を使用してプリントされました。これは 0.4 mm という厚みのフィーチャをプリントでき、難燃性および RTI 評価を達成できます。
電気コネクタは、射出成形による従来型プラスチック部品のもう 1 つの優れた例です。射出成形では金型と長いリードタイムを必要としますが、積層造形では量産グレードの精密コネクタのダイレクト 3D プリントが可能で、高い忠実度、高い熱応力耐性、そして大量生産時のコスト効率を実現できます。この用途に Figure 4 135 ソリューションを適用すると、メーカーは数百から数千のコネクタ SKU を設計および製造する際に、年間数百万ドルのコスト削減が可能になります。
この特別なソリューションの一環として、3D Systems は、Figure 4 Tough 75C FR Black を発表します。この丈夫な難燃性材料は、UL 認定の薄壁 (0.4 mm) で UL94 V0 定格、長期電気使用時の相対温度指数 (RTI) 150°C、機械使用時の相対温度指数 130°C を備えています。このため、精度、耐熱性、耐久性、柔軟性、電気安全性が求められる家電製品、自動車などの用途に最適です。
Figure 4 135 ソリューション (プリンタと材料の両方) は、すぐに注文できます。
斬新なソリューションにより、プロセス効率の大幅な改善を実現
3D Systems の EXT Titan Pellet システムは、鋳造工場、自動車、航空宇宙および防衛、コンシューマ向け製品といった業界向けのパターン、モールド、金型、治具、固定具、最終用途部品、フルスケールのプロトタイプなどの生産用途で実績があります。3D Systems は本日、同社の EXT 1070 Titan Pellet プリンタおよび EXT 1270 Titan Pellet プリンタに利用可能な特許出願中のスキャンテクノロジである新しいモジュールを発表しました。これにより、ユーザのプロセス効率が大幅に向上します。
- 部品の堅牢性の最適化: この新しいモジュールは、押し出し流量をリアルタイムで最適化し、ボイドが形成される可能性を減らします。堅牢性の向上により、機械加工されたプリント部品の後処理時間が最大 50% 短縮されます。
- プリントベッドのマッピング: プリントベッドの水平調整は、大型の部品をプリントする際にプリントの失敗を回避するために重要なステップとなります。このモジュールは、60 秒以内にプリントベッドをスキャンし、数値の高さマップを提供します。これにより、オペレータは水平調整が必要かどうかを判断し、必要な場所で正確な調整を行うことができます。これにより、マッピングと水平調整の従来の方法と比較して、1 回の水平調整操作に要する時間を最大 60% 削減できます。生産環境でプリンタを稼働させるメーカーは、この機能により、必要な手動介入を大幅に削減し、潜在的なエラーのリスクを軽減することができます。
この新しいモジュールは、オプションのフライス加工スピンドルツールヘッドを備えた新しい EXT Titan Pellet システムの標準となります。ハードウェアは既存のマシンに現場で設置でき、EXT Titan 制御ソフトウェアとシームレスに統合されます。このモジュール は 2025 年第 3 四半期に発売予定です。
生産量を増大、コストを削減しつつ、より高速なインベストメント鋳造パターンの生産を実現
航空機のタービンブレードのような高い信頼性が求められる複雑な部品の製造に不可欠な技術であるインベストメント鋳造では、犠牲パターンから形成されたセラミックモールドに溶融金属を流し込みます。しかし、従来のパターン作成は時間と費用のかかるプロセスであり、数週間を要し、数万ドルもの費用がかかることもよくあります。1990 年代半ば、3D Systems は、QuickCast®という 3D プリントの革新技術により、鋳造パターンに革命をもたらしました。QuickCast は、高精度パターンの業界標準を確立し、製造業者の効率化とコスト削減を推進しました。
3D SprintのQuickCastダイヤモンドビルドスタイルとFigure 4 EGGSHELL-AMB 10を備えたPSLA270は、このモータースポーツパーツのマスターパターンのターンアラウンドタイムを短縮します。
3D Systems は現在、QuickCast のパフォーマンスを強化し、QuickCast Diamond ビルドスタイルを同社の PSLA 270 と利用できるようにしています。このプロジェクタベースの光造形 (SLA) プリンタは、高速生産と優れた部品品質および機械的安定性を兼ね備えており、正確な中型コンポーネントを迅速に製作します。従来の SLA の精度と Figure 4 テクノロジの速度および材料の多様性を融合しています。3D Systems の 3D Sprint® 積層造形ソフトウェアで QuickCast Diamond ビルドスタイルを使用すると、メーカーは、部品の構造化されたコピーを迅速に設計および作成してツリーを製造できます。PSLA 270 で QuickCast Diamond ビルドスタイルを使用すると、鋳造工場は従来の金型に比べてわずかな時間とコストで、形状の複雑さに制限なく、大型で高精度の精密鋳造品を確実に提供できるようになります。
QuickCast Diamond ビルドスタイルは、3D Systems の PSLA 270 ですぐにご利用いただけます。
「イノベーションは当社の DNA に組み込まれています」と、3D Systems の社長兼 CEO である Jeffrey Graves 博士は述べています。「2024 年の当社の歴史的な研究開発の急増により、数十種類のポリマーおよび金属製品が生み出されましたが、これらはすべて、積層造形を使用する用途の増加に対応するための需要の高まりによって推進されました。現在、当社はこういった進歩を製品化しています。例えば、Figure 4 135 は、多くの多品種少量生産の用途において劇的にコストを削減し、スループットを向上させます。これらの新製品の導入は、急速に変化するお客様のニーズに対応する用途固有のソリューションを提供するという当社の揺るぎない取り組みを強調するものです。当社のポートフォリオに新たに追加されたこれらの製品が、お客様のビジネスにどのようなプラスの影響をもたらすのか、楽しみにしています」
より良い未来のための製造業の変革 - RAPID+TCT 2025
3D Systems は、4 月 8 日から 10 日までミシガン州デトロイトで開催される RAPID+TCT 2025 の自社ブース (#3201) で、これらのイノベーションをアプリケーション中心の完全なソリューションポートフォリオとともに展示する予定です。また、カンファレンスの参加者は、以下のセッションで 3D Systems の役員、アプリケーションエキスパート、お客様による講演に参加できます。
- 3D Systems 社長兼 CEO の Jeffrey Graves 博士、および Onkos Surgical 創設者兼 CEO の Patrick Treacy 氏 - Executive Perspectives Keynote Series。4 月 9 日、午前 8 時 30 分 (EDT) 、メインステージ
- 3D Systems の航空宇宙および防衛部門副社長の Michael Shepard 博士、および Newport News Shipbuilding エンジニアリングマネージャの Kevin Finn 氏 - レーザー粉末床溶融結合によるニッケル銅合金の製造可能性の調査。4 月 9 日午前 10 時 30 分 (EDT)
より詳細な情報をご希望の場合や、アプリケーションエキスパートとの打ち合わせをご希望の場合は、3D Systems のウェブサイトをご覧ください。
将来の見通しに関する記述
本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995 年米国民事証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995) の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により特定できます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定、および現状の期待に基づくものであり、ビジネスに影響を与える事象や傾向に関する会社としての信念や期待を含む場合もあり、必ずしも不確かなものではありませんが、多くは会社に管理できる範囲を超えるものです。3D Systems の米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と大幅に異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systems は、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず (ただし法令に別に定めがあるものを除く)、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する改訂を更新または見直す義務を負いません。
3D Systems の概要
35 年以上前、Chuck Hull の好奇心と製品設計方法および製造方法の改善への意欲が、3D プリンティング、3D Systems、そして積層造形業界を生み出しました。それ以来、その同じ情熱が、3D Systems のチームを刺激し続け、お客様と協力しながら、業界のイノベーションのあり方を変える努力を続けています。総合的なソリューションパートナーとして、医療や歯科、航空宇宙、宇宙および防衛、輸送、モータースポーツ、AI インフラストラクチャ、耐久消費財などの高付加価値市場に、業界をリードする 3D プリントテクノロジ、材料、ソフトウェアを提供しています。各用途固有のソリューションは、より良い未来に向けて製造業を変革するという共通の目標を達成するために努力する当社社員の専門知識と情熱によって実現されています。同社について詳しくは、 www.3dsystems.com をご覧ください。