メタルで性能を向上
チタニウム合金
高い強度、軽量、優れた生体適合性の組み合わせが特徴のチタニウム合金。チタニウム粉末は非常に反応性が高いため、酸素に晒すわけにはいきません。そのため、金属 3D プリントでは、部品品質だけでなく、総運用費 (TCO) も極めて重要です。プリント造形全体で、酸素暴露を 25 ppm 以下に維持するためには、真空チャンバー構造が必要です。真空チャンバーにより、一貫した部品特性を維持し、粉末の使用をほぼ 100% 可能にします。
ステンレススチール合金
強度、延性、耐摩耗性、耐食性に優れているため、複雑な金属 3D プリント部品向き。ステンレススチール部品には、溶接、CNC 加工、火花侵食、研磨を容易に施せるため、従来の製造プロセスを金属 AM と統合できます。DMP/PBF/DMLS/SLM により製造されたステンレススチール部品は、通常、機械用コンポーネント、食品向け用途、医療用デバイス、手術用器具などに使用されます。スチール合金はスペア部品の製造にもよく使用されます。徹底的に開発およびテストされたプリントパラメータをもとに、合金を選択してください。
マレージングスチール合金
優れた強度と硬度を必要とするツール、モールド、高性能部品のダイレクト生産に使用する真正の工具鋼 (1.2709)。金属 3D プリントにより、射出成形モールド用ツールにコンフォーマル冷却チャネルを直接組み入れてヘッド管理を改善できるため、サイクル時間を短縮し、ツールの寿命を延ばします。後処理では優れた溶接と機械加工性を得られ、アディティブと従来のテクノロジーの融合により、総コストを削減できます。徹底的に開発およびテストされたプリントパラメータが用意されています。
コバルトクロム合金 – 産業用およびデンタル用
耐腐食性と耐摩耗性に非常に優れ、高温耐性が求められる部品に使用。軽量化、流体フローの改善、タービンやエンジンコンポーネントの部品の一体化、設計、腕時計、薄壁や微細なフィーチャーの部品、耐摩耗性と耐腐食性が求められる機械コンポーネントに使用できます。徹底的に開発およびテストされたプリントパラメータが用意されています。
アルミニウム合金
部品設計による重量削減の可能性は、金属 3D プリントの大きな利点です。アルミニウム合金は、自動車産業、航空宇宙、機械の軽量化に頻繁に使用されます。モールド設計や比熱交換器など、革新的な用途でこのアルミニウム合金の優れた熱伝導性が活用されています。徹底的に開発およびテストされたプリントパラメータが用意されています。
ニッケル超合金
流体フローの改善など、高温および優れた強度が求められる用途の複雑な部品によく使用されます。金属 3D プリントは、数々の鋳造プロセスよりも優れた材料特性を実現します。ガスタービンの部品 (IGT)、排気システム、機械加工産業用部品に最適です。徹底的に開発およびテストされたプリントパラメータが用意されています。
メタルプリントの利点
「X 線 CT スキャンを実施したところ、部品の密度と全体的な表面品質に感銘を受けました」— 英国スティーブニッジ Airbus Defence and Space 社の RF エンジニア、Paul Booth 氏