アディティブマニュファクチャリング(AM)産業で初めて
総合的かつ一貫した材料のテストを実施し、そのデータを技術者向けに提供。
用途に合わせて効果的かつ効率的にAM生産材料の評価が可能に
3D Systems(NYSE:DDD)は、本日、最新のFigure 4(R)材料においてASTMおよびISO双方の規格に沿った総合テストを完了したことを発表致しました。材料は3D Systemsのデジタルマニュファクチャリングソリューションの中核であり、2019年後半に当社がFigure 4 Platform向け量産グレード材料を導入したことにより、新たな用途への門戸を開いたものです。Figure 4の先端的な材料のテストデータの公表に伴い、当社は革新に向けた「お客様第一」主義アプローチを継続的に築くと同時に、業界で初めてこれほどまでに透明度の高いデータの提供を実現しました。これにより、お客様は時間およびコストを節約できるだけでなく、初回部品完成までの短期化を図ることが可能になります。
*本リリースは、3月9日(現地時間)、米国サウスキャロライナ州ロックヒルで発表された英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳版です。
■3D Systemsの技術研究員 Marty Johnsonのコメント
3D Systemsの技術研究員 Marty Johnsonは次のように述べています。「現時点までに当産業から提供のあった材料テストデータは、生産用途向けには不完全であるうえ、射出成形用プラスチックに関するデータに慣れているエンジニアにとってはあまり価値がありませんでした。真の生産用途で材料を使用するのであれば、エンジニアはその有効性を評価するための産業規格に準拠した総合的なデータが必要です。3D Systemsは、製品品質の向上、安全性の強化、市場への進出と産業の促進、消費者の信頼構築に対して、産業規格がいかに貢献しているか理解しています。ASTMおよびISO双方の規格に沿ったテストを実施することで、当社は世界中の数多くの製造メーカーに対応できるようになっただけでなく、真の生産でアディティブの使用を先導することが可能になりました。」
完全なデータセットがあれば、製造メーカーは用途における材料の適性を適切に検査でき、即座に部品やコンポーネントの寿命テストや、より高度な生体適合性評価など、長期的な用途テストを進めることができます。たとえば、電気寿命テストの場合、検査装置でのテスト時間、操業時間、市場投入までの時間を含めると1,000~4,000時間(約3~12か月)かかります。このような多額の投資を行うのであれば、企業には事前に選択する材料が用途に適しているという保証が必要です。産業規格に準拠した材料の誘電特性に関する知識を事前に持ち合わせていれば、技術者は数回にわたるテスト(材料ごとに約2週間)の必要性を回避して、初回の誘電特性試験に合格済みの候補の材料を見つけて長期的な寿命試験を開始できます。
3D Systemsでは、生産用途向けに考案された次に挙げる最新のFigure 4材料でテストを完了しました。Figure 4 PRO-BLK 10、Figure 4 EGGSHELL-AMB 10*、Figure 4 HI TEMP 300-AMB、Figure 4 FLEX-BLK 20*、Figure 4 RUBBER-BLK 10*、Figure 4 TOUGH-BLK 20*、Figure 4 MED-AMB 10、Figure 4 MED-WHT 10。当社では、長期的環境安定性、電気的データ、UL94 可燃性、生体適合性、ISO 機械特性、等方性機械特性の公差、自動車の流体および化学試薬の互換性など、幅広い特性についてテストを実施しています。
*は日本未発売
上記の材料は、独特かつ優れた特性を持ち合わせています。初回プリント時の生産量、熱たわみ、UV 安定性、耐久性、柔軟性、衝撃強度において有意義な改善性が見られるだけでなく、新たな生体適合性とダイレクトデジタル生産のワークフローも可能にしました。これらの画期的な材料を3Dプリントテクノロジー、ソフトウェア、サービスといった3D Systemsの全体的なポートフォリオと組み合わせることにより、当社のお客様は2019年だけで、約2億個の部品を製造しています。
3D SystemsのMarty Johnsonは、3月25日(水)1:30PMに開催される2020 AMUG Conference(シカゴ)のセッション「The Industrialization of AM: High Speed Direct Production with Advanced Polymers(AMの産業化:先進的なポリマーによる高速ダイレクト生産)」で、総合的な材料試験データの重要性について講演する予定です。詳細については、当社のウェブサイト https://www.3dsystems.com をご確認ください。
【将来の見通しに関する記述】
本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により特定できます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定および現在の期待に基づいており、当社の信念に関する注釈および当社の事業に影響を及ぼす将来の出来事や動向に関する期待が含まれる場合があるため、必然的に不確実なことがあり、それらの多くは当社の管理範囲の対象外です。3D Systemsの米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と大幅に異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systemsは、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する記述を更新または見直す義務を負いません。
【3D Systemsについて】
30年余り前、3D Systemsは3Dプリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、アディティブマニュファクチャリングソリューションのリーディングカンパニーとして、変革されたワークフローにより、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスを製造業者に提供しています。これは、当社の最善のデジタル製造エコシステムによって実現されています。このデジタルマニュファクチャリングエコシステムは、プラスチックおよび金属 3D プリンター、プリント材料、オンデマンド製造サービス、エンドツーエンド製造ソフトウェアのポートフォリオから構成されています。3D Systemsのアプリケーションエンジニアは、専門知識を駆使してお客様と協業し、各ソリューションをより強化することで環境の変革を目指しています。3D Systemsのソリューションは、航空宇宙、自動車、医療、歯科、消費財などさまざまな市場において、プロトタイピングから生産まで各種の先進的な用途に対応しています。当社の詳細については、 https://www.3dsystems.com をご覧ください。