• Daimler Truck 社 | Daimler Buses 社、Oqton 社、Wibu-Systems 社、3D Systems のコラボレーションにより、独自のリモートスペア部品生産ソリューションが実現。デジタル著作権管理によって Daimler Buses 社の知的財産が保護され、製造拠点が拡大
  • このソリューションにより、Daimler Buses 社の認定 3D プリントパートナーは、オンデマンドで部品を製造してサプライチェーンのボトルネックを解消し、納期を最大 75% 短縮可能に 
  • 3D Systems のソリューションが自動車産業での積層造形の利用拡大を牽引 — 市場全体が 2027 年までに 79 億ドルに成長する見込み

サウスカロライナ州ロックヒル/ドイツ、ラインフェルデン - エヒターディンゲン、2025 年 1 月 23 日 –  積層造形ソリューションのリーディングカンパニーである 3D Systems (NYSE: DDD) と、世界最大の商用車メーカーの 1 つである Daimler Truck 社 | Daimler Buses 社は本日、リモートによるスペア部品プリントを促進する画期的なソリューションを発表しました。このソリューションは、トラック、バス、大型バス向けの自動車用部品の連続積層造形とメンテナンスに関する Daimler Buses 社の専門知識、3D プリンティングテクノロジ、材料、アプリケーションに関する 3D Systems の専門知識、 Oqton 社のソフトウェアにおけるリーダーシップ、そして  Wibu-Systems 社のデジタル著作権管理と IP 管理における先進的な取り組みを組み合わせたものです。このコラボレーションにより、Daimler Buses 社は、強化されたサービスを認定積層造形 (AM) パートナーに提供しながら、貴重な知的財産 (IP) と競争上の優位性を確保できます。また、このソリューションを利用することで、Daimler Buses 社の認定 3D プリントパートナーは、ボンネット下やキャビン内部などのさまざまな用途向けに、ピン、カバー、インサートなどのスペア部品を現地で製造 できます。その結果、これらのサービスパートナーは、部品の準備にかかる時間を最大 75% 短縮しながら、柔軟性と効率性を向上させることができます。さらに、商用トラック、バス、観光バスの各社も、メンテナンスによる車両のダウンタイムを最小限に抑え、間接費を大幅に削減できます。 

「世界屈指の 3D プリンタメーカーの 1 つである 3D Systems との提携により、画期的なソリューションを展開し、スペア部品生産の分散化という当社のビジョンを実現できることに非常に満足しています」と、Daimler Truck 社 | Daimler Buses 社における積層造形の研究開発責任者である Ralf Anderhofstadt 氏は述べています。「デジタル著作権管理により、分散型の生産を通じてサービス時間を短縮することが可能になり、商用車メーカー各社での生産性と収益をさらに最大化できます。加えて、産業用 3D プリントを効果的に利用することにより、サプライチェーンの複雑性を軽減できます。3D Systems、Oqton 社、Wibu-Systems 社との提携を通じて、分散型 3D プリント生産の拡大における重要なマイルストーンを新たに設定しています」

このソリューションを導入する前は、3 個のインサートやヒューズボックスカバーなど、少量であっても車両にとって重要な特定の部品を必要とする場合、サービスプロバイダが重大なダウンタイムのリスクを負うこともありました。現地のサプライチェーンのインフラストラクチャや在庫には限りがあるため、これらの部品が在庫にない場合、数週間の遅延が生じ、業務効率や顧客満足度に影響を及ぼす可能性があります。Daimler Buses 社の先進的なソリューションの導入により、サービスプロバイダは近隣のサービスセンターと協力し、必要な部品を迅速にオンデマンドで生産できるようになりました。これにより、待ち時間が大幅に短縮され、全体的な生産性が向上しました。 

SLS 380

バス会社、大型バス会社、サービスセンターは、Daimler Buses 社の Omniplus 3D-Printing License eShop を通じて 3DXpert のライセンスを購入し、Daimler Buses 社の 3D プリント認定パートナーのネットワークに参加できます。3DXpert は、部品の設計からプリントまでのワークフロー全体を合理化するオールインワンの統合型積層造形 ソフトウェアです。準備およびプリントライセンスにより、顧客またはサービスパートナーは、特定の修理作業に必要な部品の設計ファイルを復号し、必要な数量のみを製造できます。現在、このソリューションは 3D Systems の SLS 380 で部品を 3D プリントするように設計されています。将来的に、Daimler Buses 社では、サービスセンターが 3D Systems のポリマーまたは金属 3D プリンタをこのソリューションに接続できるようになることを期待しています  

「このデジタルサービスソリューションを市販化することにより、Daimler Buses 社は、単に新しいテクノロジを採用するだけでなく、サプライチェーンを根本的に再構築し、より高い回復力と効率性を実現しようとしているのです」と、3D Systems の自動車および商業輸送の積層造形ソリューションマネージャー、Jaime Garcia は述べています。「当社の SLS 380 は、高スループットの積層造形ソリューションであり、今までに例のないレベルのスループット、一貫性、性能、生産量を実現します。Daimler Buses 社のワークフローに 3D Systems のテクノロジが初めて統合されたことを光栄に思っています。今後、他のポリマーや金属 3D プリンタを追加していくことにより、その能力がどのように発展していくのかを期待しています」

Oqton 社の産業用積層造形担当副社長の Roy Sterenthal 氏は、「当社の 3DXpert ソフトウェアは、積層造形の生産ワークフローを合理化するオールインワンソリューションとして高い評価を得ています。この機能と Wibu-Systems 社の強力なデジタル著作権管理ソリューションを組み合わせることにより、知的財産の保護を支援しながら Daimler Buses 社のサプライチェーンを加速させています。オンデマンドで重要な部品を生産し、グローバルロジスティクスへの依存を低減し、最終的には、従来よりも迅速に車両をサービスに復帰させるという、この革新的なソリューションの一翼を担えることを嬉しく思います」

Markets and Markets[1] によると、自動車産業における積層造形の 2022 年の市場価値は   29 億ドルであり、2027 年までに 79 億ドルに成長すると見込まれています。積層造形は、設計サイクルを短縮し、設計基準を満たすか上回る高品質で信頼性の高い高性能 コンポーネントを提供できることで広く知られています。3D Systems は、材料、3D プリントテクノロジ、ソフトウェア、サービスで構成される積層造形ソリューションを通じて、輸送業界のお客様 がこうした目標を達成できるよう支援してきた豊富な経験を持っています。そのため、メーカーはコストを削減しながら、より効率的に部品を生産できます。

将来の見通しに関する記述

本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995 年米国民事証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995) の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により特定できます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定、および現状の期待に基づくものであり、ビジネスに影響を与える事象や傾向に関する会社としての信念や期待を含む場合もあり、必ずしも不確かなものではありませんが、多くは会社に管理できる範囲を超えるものです。3D Systems の米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と大幅に異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systems は、法令に別に定めがあるものを除き、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する改訂を更新または見直す義務を負いません。

3D Systems の概要

3D Systems は、35 年以上も前に 3D プリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、業界をリードする積層造形ソリューションパートナーとして、あらゆる活動にイノベーション、パフォーマンス、および信頼性をもたらすことで、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスをお客様に提供しています。当社独自のハードウェア、ソフトウェア、材料、およびサービスの製品により構成されるそれぞれの特定用途向けソリューションは、専門知識を駆使し、お客様と連携しながら製品とサービスの提供方法の変革に取り組んでいる当社のアプリケーションエンジニアにより実装されます。3D Systems のソリューションは、医療、歯科、航空宇宙と防衛、自動車、消費財など、ヘルスケア市場や産業市場でのさまざまな先進的なアプリケーションに対応しています。当社の詳細については、www.3dsystems.com をご覧ください。

Daimler Truck 社 | Daimler Buses 社について

世界最大の商用車メーカーのひとつであり、世界中に 40 以上の生産拠点を持ち、10 万人以上の従業員を擁しています。同社では、小型、中型、大型トラック、都市間バス、観光バス、バスシャーシを提供しています。また、お客様のご要望に応じた金融サービスも提供しています。同社の詳細については、https://www.daimlertruck.com/en をご覧ください。


 


[1] Markets and Markets、「Automotive 3D Printing Market by Vehicle Type (ICE & Electric Vehicles), Offering (Hardware & Software), Component, Material (Metals, Plastics, Resin & Composites), Technology (SLA, SLS, EBM, FDM, LOM, 3DIP), Application, & Region – Global Forecast to 2027 (自動車用 3D プリント市場の 2027 年までのグローバル予測 - 車種 (内燃エンジン車、電気自動車)、製品 (ハードウェア、ソフトウェア)、コンポーネント、材料 (金属、プラスチック、樹脂、複合材料)、テクノロジ (SLA、SLS、EBM、FDM、LOM 3DIP)、アプリケーション、地域別)」2022 年 7 月。