サウスカロライナ州ロックヒル、2022 年 5 月 11 日 – 3D Systems (NYSE:DDD) は本日、Airbus Defence and Space 社による業界初の衛星イノベーションである OneSat の重要なコンポーネントの生産に、同社のソリューションが採用されたことを発表しました。3D Systems のアプリケーションイノベーショングループ (AIG) は、材料、3D プリントテクノロジ、ソフトウェア、およびアプリケーションの専門知識からなるエンドツーエンドの積層造形ソリューションを設計し、衛星の大型アンテナアレイに必要なコンポーネントを生産することに成功しました。積層造形でコンポーネントを製造することによって設計の自由度が増すため、軽量化、部品性能の最適化、市場投入までの時間短縮が可能になり、Airbus Defence and Space 社独自の衛星をより迅速に導入してエンドユーザのニーズを満たすのに貢献します。3D Systems は、DMP システムで達成可能な部品品質と、過去 7 年間にわたる Airbus Defence and Space 社との協業で実証された専門知識とパフォーマンスにより、この重要なプロジェクトに採用されました。これまでの協業には、商業通信衛星で使用するために試験と検証を行った、初の 3D プリントによる無線周波数 (RF) フィルタの生産や、2 つの Eurostar Neo 宇宙船用の革新的なスイッチアセンブリネットワーク設計の生産 (ダイレクト金属プリンティングを使用した RF 製品の初の大規模展開の一環) などがあります。
各 OneSat 衛星には、2 つの大型アンテナアレイ (1 つは送信用、1つは受信用) が必要です。3D Systems の DMP Factory 500 ソリューションが採用されたのは、LaserForm AlSi10Mg と、AIG がこのアプリケーションのために開発した特定のパラメータを使用してアンテナコンポーネントの連続生産を行い、必要とされる 30µm の層厚を達成するためです。DMP Factory 500 は、その造形サイズ (500 mm x 500 mm x 500 mm)、精度、および高速なプリント速度により、このプロジェクトに採用されました。このプリンタは、インテリジェントなマルチレーザ構成によって大型部品をシームレスに生産し、優れた材料特性を備えた最高の表面品質を実現することができます。また、このプリンタには独自の真空チャンバがあり、ビルドチャンバ内の酸素 (O2) 含有量を可能な限り低く抑え、化学組成を保護し、製造中の金属粉末合金の水分含有力を低減することができます。これにより、機的特性や表面の均一性など、品質や精度の要求が高い産業で必要とされる、一貫した部品品質を実現するために最適な動作条件を確保することができます。DMP Factory 500 には、設計から後処理までの積層造形ワークフローのすべてのステップに対応する 3DXpert® も含まれており、3D モデルからプリント部品への移行を迅速かつ効率的に行うことができます。
設計と生産に関する専門知識の提供に加え、3D Systems のアプリケーションイノベーショングループは、プロジェクトマネージャとしても活動しています。同社は、後処理と品質検査を実施している下請け業者を特定し、Airbus Defence and Space 社がリスクを軽減して、市場投入までの時間を短縮できるように設計された、包括的なエンドツーエンドのソリューションを提供しています。AIG は、技術移管プロセスの主導しています。これにより、別のティア 1 サプライヤによる高度に最適化されたこれらコンポーネントの生産量を迅速に増やすことができます。サプライヤーが DMP Factory 500 を追加購入することで、既存の設備を補完し、Airbus 社が求める品質レベルを満たすことができます。
「当社は Airbus Defence and Space 社との長年にわたるパートナーシップを重要なものとしてとらえており、協業によって通信衛星の分野で成果を上げ続けていることを光栄に感じています」と、3D Systems の航空宇宙-防衛担当バイスプレジデントの Michael Shepard 博士は述べています。「Airbus 社との協業の初期に、積層造形による初の RF フィルタの製造を行ったように、私たちは進化を続ける電気通信業界に、また新たな『初の製品』をもたらしました。当社の AIG は、このコンポーネント用のアプリケーションを開発し、技術移管を完成させるための基礎を築いてきました。Airbus 社がパッシブ型 RF ハードウェアの連続生産を行う強固なサプライチェーンを構築する上で、その基盤構築に 3D Systems のテクノロジーがお役に立てることを誇りに思います」
「OneSat は非常に革新的な製品であり、当社の設計と製造プロセスには同じレベルのイノベーションを持たせたかったのです」と、Airbus Defence and Space 社で OneSat アンテナのプログラムマネージャを務める Stephen Phipps 氏は述べています。「当社は 3D Systems と強力なパートナーシップを築いており、同社のアプリケーションエンジニアのチームが、最先端の設計を実現させています。3D Systems のプリンタで製造される部品の品質の高さから、部品の適格性評価、品質管理、全体的なプロジェクト管理に至るまで、あらゆる面で Airbus Defence and Space の業界リーダーとしての地位を支えています。」
将来の見通しに関する記述
本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995 年米国民事証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995) の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により述べられます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定、および現状の期待に基づくものであり、ビジネスに影響を与える事象や傾向に関する会社としての信念や期待を含む場合もあり、必ずしも不確かなものではありませんが、多くは会社が影響を与える範囲を超えるものです。3D Systems の米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systems は、法令に別に定めがあるものを除き、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する改訂を更新または見直す義務を負いません。
3D Systems の概要
30 年余り前、3D Systems は 3D プリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、業界をリードする積層造形ソリューションパートナーとして、あらゆる活動にイノベーション、パフォーマンス、および信頼性をもたらすことで、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスをお客様に提供しています。当社独自のハードウェア、ソフトウェア、材料、およびサービスの製品により構成されるそれぞれの特定用途向けソリューションは、専門知識を駆使し、お客様と連携しながら製品とサービスの提供方法の変革に取り組んでいる当社のアプリケーションエンジニアにより実装されます。3D Systems のソリューションは、医療、歯科、航空宇宙と防衛、自動車、消費財など、ヘルスケア市場や産業市場でのさまざまな先進的なアプリケーションに対応しています。当社の詳細については、www.3dsystems.com をご覧ください。