• フランスの医療技術企業 TISSIUM との提携により、末梢神経損傷の修復を目的とした独自の 3D プリントポリマーソリューションが FDA の承認を取得
  • 3D Systems のバイオプリンティングシステムにより、TISSIUM 独自開発のバイオモルフィックプログラマブルポリマーを活用した 3D プリントによる生体吸収性医療機器の製造が実現。これは、高解像度エラストマー 3D プリント製医療用インプラントの新たな基準を確立する業界の重要なマイルストーンです
  • 3D Systems の先駆的な取り組みを基に、再生医療分野における積層造形ソリューションを開発
  • 3D Systems のソリューションがバイオプリンティングにおける積層造形の利用を加速。2029 年末までに 20 億ドルを超える市場規模に成長すると予測

サウスカロライナ州ロックヒル、2025 年 6 月 26 日3D Systems (NYSE: DDD) は本日、同社の 3D バイオプリンティングテクノロジが、末梢神経損傷の再生修復に関する FDA の承認を取得したことを発表しました。3D Systems は過去数年間、組織再建用のバイオモルフィックプログラマブルポリマーの開発における先駆者であるフランスの医療技術企業 TISSIUM と提携し、損傷した末梢神経の修復を目的としたカスタムメイドの 3D プリンティングソリューションの開発を進めてきました。TISSIUM の専門知識と独自のバイオモルフィックプログラマブルポリマーを、3D Systems の画期的な再生医療用バイオプリンティングテクノロジと組み合わせることで、独自のフォトポリマーを活用した神経修復用の完全生体吸収性 3D プリント製医療機器の開発に成功しました。COAPTIUM® CONNECT with TISSIUM Light と呼ばれるこの機器は、末梢神経の修復を目的とした世界初となる縫合を必要としない非侵襲的ソリューションです。TISSIUM は今週初めに、米国食品医薬品局 (FDA) がこのソリューションに対して De Novo マーケティング承認を付与したことを発表しました。このマイルストーンは、このポリマーの臨床的可能性を実証し、幅広い革新的な用途への活用を可能にする道を開きます。その独自のポリマー特性により、業界で唯一無二の高解像度で生物分解性のエラストマーインプラントの製造が可能になります。  

「これは患者ケアの分野における大きな進歩です」と、3D Systems の高度システム担当副社長、Scott Turner は述べています。「TISSIUM の才能あふれるチームと協力して、患者が末梢神経損傷から回復する可能性をもたらす完全な 3D バイオプリントソリューションを設計できたことは、非常にやりがいのある経験となりました。これが治療パラダイムを再定義し、神経損傷の影響に苦しんでいる人々が生活の質を取り戻すための希望をもたらすと心から信じています」

このマイルストーンは、3D Systems がバイオプリンティング分野において 10 年近くもリーダーとしての地位を維持していることをさらに証明するものです。2017 年、3D Systems は United Therapeutics Corporation との共同開発プログラムを開始しました。このプログラムの目標は、免疫抑制を必要としないヒト肺を無制限に供給可能にすることです。これにより、末期肺疾患を患っているすべての患者が移植を受け、長期に渡って活動的な生活を送れるようになります。 3D Systems は、機能的なヒト肺に必要な極めて高い精度と解像度の要件を満たすスキャフォールドを製造し、人体での長期使用に必要な細胞の挙動や再生に影響を与える物理的、機械的、生体適合性のパフォーマンスを実現する 3D プリンティングテクノロジの確立に注力してきました。 同社の Print to Perfusion™ プロセスにより、高解像度のスキャフォールドを 3D プリントすることができ、そこに生きた細胞を注入して組織を作成できます。バイオプリンティングテクノロジ、生体適合性 3D プリンティング材料、および患者由来細胞を含む幅広い細胞タイプを組み合わせることで、同社のバイオメディカルエンジニアは患者固有の生体組織を構築できます。

「過去数年間にわたり、当社は Chuck Hull の 3D プリントの発明を基に驚異的な進歩を遂げ、その可能性を新たな領域へと押し広げてきました」と、3D Systems の社長兼 CEO である Jeffrey Graves 博士は述べています。「患者固有のインプラントや外科用ソリューションの製造を行う医療機器事業、あるいは再生医療チームが行っている研究を通じて、3D Systems は医療の提供方法だけでなく、患者の生活の質にも大きな影響を与えています。また、積層造形技術の応用による医療の進歩において、当社が果たす比類なき役割を確固たるものにしていきます。TISSIUM のこの最新の成果は、当社の独自の 3D プリンティングテクノロジによって実現したもので、3D Systems がより良い未来のために患者ケアをどのように変革しているかを示すもうひとつの例です」

Markets and Markets[1] によると、世界の 3D バイオプリンティング市場は 2024 年に 13 億ドルと評価され、2029 年には 24 億ドルに達すると予想されています。約 40 年前、3D Systems は 3D プリンティングという革新的な技術を開発し、積層造形ソリューションを通じて、製品開発、部品製造、および個別化医療のアプローチとプロセスを一新しました。同社の積層造形ソリューションは、医療の提供方法に変革をもたらしています。個別化医療ソリューションのパイオニアとして、3D Systems は外科医と 10 年以上にわたり協力し、15 万件を超える患者固有の症例の計画を支援し、コロラド州リトルトンとベルギーのルーヴェンにある世界最高水準の FDA 登録施設および ISO 13485 認証施設において、100 種類を超える CE マーク取得済みおよび FDA 承認済み機器向けに、200 万点を超えるインプラントと医療器具の積層製造を実施してきました。3D Systems は、この経験を活かして、患者ケアを変革するバイオプリンティングテクノロジの革新に取り組んでいます。同社は、生体組織の製造を可能にすることで、バイオプリンティングテクノロジが新たな治療法の開発や患者の生活改善への期待と可能性を広げると考えています。

将来の見通しに関する記述

本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995 年米国民事証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995) の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により特定できます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定、および現状の期待に基づくものであり、ビジネスに影響を与える事象や傾向に関する会社としての信念や期待を含む場合もあり、必ずしも不確かなものではありませんが、多くは会社に管理できる範囲を超えるものです。3D Systems の米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と大幅に異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systems は、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず (ただし法令に別に定めがあるものを除く)、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する改訂を更新または見直す義務を負いません。

3D Systems の概要

40 年以上前、Chuck Hull の好奇心と製品設計方法および製造方法の改善への意欲が、3D プリンティング、3D Systems、そして積層造形業界を生み出しました。それ以来、その同じ情熱が、3D Systems のチームを刺激し続け、お客様と協力しながら、業界のイノベーションのあり方を変える努力を続けています。総合的なソリューションパートナーとして、医療や歯科、航空宇宙、宇宙および防衛、輸送、モータースポーツ、AI インフラストラクチャ、耐久消費財などの高付加価値市場に、業界をリードする 3D プリントテクノロジ、材料、ソフトウェアを提供しています。各用途固有のソリューションは、より良い未来に向けて製造業を変革するという共通の目標を達成するために努力する当社社員の専門知識と情熱によって実現されています。同社について詳しくは、 www.3dsystems.com をご覧ください。 


[1] Markets and Markets、「3D バイオプリンティング市場: 成長、規模、シェア、トレンド (2024 年 5 月)」。