サウスカロライナ州ロックヒル、2023 年 11 月 1 日 – 3D Systems (NYSE:DDD) は本日、お客様がさまざまなアプリケーションニーズに対応できるように設計された材料やプリント技術など、いくつかの新製品イノベーションを Formnext 2023 にて披露することを発表しました。3D Systems は、 Accura® AMX High Temp 300C、SLS 300、C-103向けの新しいプロフェッショナルサービス 、そして、自動車、半導体、消費財、宇宙、エネルギー、医療機器などの幅広い産業で高品質な最終用途部品の効率的な生産を実現できるように設計された DMP Flex 350 Triple を紹介します。
高温 SLA 材料により、部品が手に入るまでの時間を短縮
Accura AMX High Temp 300C の導入により、3D Systems は、現在入手可能な未充填材料の熱変形温度 (HDT) のほぼ 2 倍の 300°C という比類のない HDT を持つ、業界をリードする未充填材料を提供します。この材料の新しい化学的性質により二次熱硬化が不要となるため、より合理化されたワークフローを実現し、部品が手に入るまでの時間を短縮します。こうした特性により、Accura AMX High Temp 300C は、HVAC、民生機器、モータエンクロージャ、ステータなどのアプリケーション向けの高温部品試験や一般使用部品に最適です。
この材料は市場で既に高い評価を得ています。Prototype Projects 社のマネージングディレクタ、Justin Pringle 氏は次のように述べています。「Accura AMX High Temp 300C は、SLA の高耐熱性の性能を新次元に引き上げます。この材料ならではの 300°C を超える HDT により二次熱硬化を不要にし、他のどの SLA 材料にも勝ります。Prototype Projects は、この材料と Figure 4 材料の相乗効果により、革新的な新しいアプリケーションを実現する、さらに大型の部品をお客様に提供できます」
Accura AMX High Temp 300C の一般提供開始は、2023 年第 4 四半期を予定しています。
SLS 300 の手頃な価格のターンキー型クローズドループシステムにより、粉末焼結積層造形法のポートフォリオを拡張
3D Systems は、Formnext にて SLS 300 (旧 Wematter Gravity) を正式に披露します。クローズドループシステムは、オフィス、材料研究所、工房など、製造現場以外のより小さな設置面積の環境で作動するように設計されています。これにより、最終用途部品の生産向けの低価格で信頼性の高いソリューションとして、SLS をより幅広いお客様にお届けすることができます。SLS 300 を使用すると、柔軟性の向上、リスクの低減、製造および開発コストの抑制を図りながら、製品開発と社内量産を迅速化できます。
SLS 300 は、標準的な電源とイーサネット接続のみで 1 時間足らずで稼働させることができる設置の容易なエコシステムです。このシステムは、幅広いアプリケーションに対応する堅牢な材料ポートフォリオで利用可能です。特許取得済みのパッケージングにより、粉末に直接触れることなくプリンタへの充填を行うことができます。持続可能性を考慮した紙と木を使ったパッケージでできたシリンダをプリンタに直接接続し、プリンタの前面にある専用のインレットを通じて充填するため、粉塵に一切接触することはありません。
3D Systems は、Formnext のブースにて新しい SLS 300 粉末リサイクルステーション (PRS) を披露します。この完全に自動化されたユニットは、SLS 300 と連動し、現在システム内にある未使用の材料をリサイクルし、新鮮な材料と混合します。これにより、すべての材料を完全に使用して投資を最大化すると同時に、生産コストと人が介入する必要性を低減します。PRS は HEPA フィルタを内蔵しており、さまざまな環境で快適に使用できるように音響減衰を考慮して設計されています。
SLS 300 は、今すぐご注文いただけます。粉末リサイクルステーションは、2024 年上半期に利用可能になる予定です。
新しい金属材料により、厳しい環境条件向けに優れた機械的特性を備えた部品を提供します。
C-103 は、熱、圧力、ケミカルアタックによる分解に耐性があり、高温でその強度と形態を保持する耐熱材料に分類されるニオブ合金です。C-103 は、1200°C 〜 1400°C の高い使用温度を有し、このような高温での高い応力に耐えることができます。C-103 は延性から脆性への変化温度が低いため、高周波振動に対する優れた耐性を備えています。こうした特性により、C-103 は、宇宙、航空宇宙、防衛の各産業の宇宙船、衛星、打上げ機といった、ロケット、極超音速飛行、ジェット推進のアプリケーションに最適です。
C-103 の材料特性は O2 曝露に非常に敏感であるため、その材料特性を維持できる超低酸素環境を実現する 3D Systems の DMP 真空技術は、C-103 の処理に最適です。この材料の導入により、3D Systems は、最近の NASA の新しい GRX-810 超合金の性能検証の成功を足掛かりに拡大し、高度な航空宇宙アプリケーションの道を開き続けています。
C-103 と GRX-810 のアプリケーション開発サービスは、3D Systems のアプリケーションイノベーショングループ (AIG) が現在提供するプロフェッショナルサービスを通じて利用できます。GRX-810 は現在、米国内でのみ入手可能です。
DMP Flex 350 Triple は、金属部品生産に効率的で適応性のあるソリューションを提供します。
3D Systems は、DMP Flex 350 プラットフォームの最新構成である DMP Flex 350 Triple を Formnext 2023 にて披露します。このコンパクトな 3 レーザシステムは、3D Systems のクラス最高の真空チャンバ設計を採用し、さまざまな造形サイズを持つ 2 つの RPM モジュールをサポートすることにより、特徴的なリムーバブルプリントモジュール (RPM) コンセプトを拡張します。3D Systems は、発売時にこのプリンタで幅広い材料を使用できるようにします。この新しいシステムには次のような特徴があります。
- 同じ設置面積で、造形能力を強化: より大きな造形容積 (350mm x 350mm x 350mm) を持つ新しい RPM と、標準的な造形容積 (275mm x 275mm x 420mm) を持つ RPM の両方に対応できる DMP Flex 350 Triple は、350mm x 350mm x 350mm の造形領域をサポートする最もコンパクトなシステムです。インスタンスインペラや冷却プレートなど、さまざまな部品をコスト効率よく処理するのに理想的なソリューションです。RPM を交換して、アプリケーションの柔軟性を高めることもできます。
- シームレスな 3 レーザ負荷分散プリント機能: DMP Flex 350 Triple レーザは、最適なマルチレーザ負荷分散機能とシームレスな表面品質スキャン機能を提供します。これにより、複数のレーザが連動するゾーンに継ぎ目が発生したり、粗さに変化がみられることはありません。
- 幅広いアプリケーションに対応する 8 つの材料: DMP Flex 350 Triple は、従来の鋳造合金 (AlSi10Mg、AlSi7Mg0.6)、高強度アルミニウム合金 (A6061-RAM2)、高導電率アルミニウム (CP1) など、幅広いアルミニウム合金を処理できるため、熱管理や軽量構造アプリケーションに最適です。さらに、高温耐食性アプリケーションに Ni718、Ni625、HX などのニッケル系合金を使用できます。最後に、(石油) 化学、食品、製薬の各産業で一般的に使用されている 316L ステンレススチールを使用できます。
DMP Flex 350 Triple は現在注文を受け付けています。2024 年 7 月には、350mm x 350mm x 350mm の造形容積を持つ新しい RPM を一般提供する予定です。
将来のイノベーションの紹介と実際の事例
3D Systems は Formnext 2023 にて、新しいプロジェクタベースのポリマー 3D プリントプラットフォームである PSLA 270 のプレビューを行います。この 3D プリンタは、類似するプラットフォームよりも迅速により大型の最終用途部品を提供できるように設計されており、幅広い産業およびヘルスケアアプリケーションに多大なメリットをもたらします。Formnext にご来場の際は、3D Systems のブースを訪れて、この画期的なソリューションの詳細を確認し、早期の段階でご意見・ご感想をお聞かせください。
3D Systems のバイスプレジデント兼製品&技術フェローの Marty Johnson は次のように述べています。「当社のイノベーションロードマップは、お客様がより幅広いアプリケーションに対応できるよう、引き続き進歩に焦点を当てていきます。Formnext で紹介する最新の追加機能は、プラスチックおよび金属ソリューションポートフォリオの機能を拡張し、メーカーが高品質の部品をより効率的に生産できるようにします。当社の AIG のスペシャリストが航空宇宙および防衛分野のお客様と緊密に連携し、過酷な環境条件向けの取り扱いが難しい材料で最も厳しいアプリケーションに取り組むのを見ることができて光栄です。また、来年発売予定の新しいプロジェクタベースのプラットフォームの可能性にも元気づけられています。当社の高性能な Figure 4 材料ポートフォリオや 3D Sprint と統合されたこの技術の能力によって、積層造形が大型部品生産において果たす役割が高まり、業界をリードするメーカーがワークフローを変革して競争上の優位性を確保できると信じています」
3D Systems のソリューションは、お客様との合同プレゼンテーションを目玉とするカンファレンスプログラムの一部としても展示されます。
- 航空機のコックピット内装部品のデジタルダイレクト生産 (DDP)、11 月 8 日午後 2 時 50 分~ 3 時 10 分
- 新しい技術革新の推進: 25 年間のパートナーシップが F1 チームのあくなき勝利の追求を促進、11 月 8 日、午後 4 時 40 分~ 5 時 00 分
- 3D Systems の DMP Factory 500 が高品質インペラの効率と精度を最大限に高める、11 月 7 日午後 3 時 30 分~ 3 時 45 分
詳細については、当社のウェブサイト をご覧ください。
将来の見通しに関する記述
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3D Systems について
35 年余り前、3D Systems は 3D プリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、業界をリードする積層造形ソリューションパートナーとして、あらゆる活動にイノベーション、パフォーマンス、および信頼性をもたらすことで、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスをお客様に提供しています。当社独自のハードウェア、ソフトウェア、材料、およびサービスの製品により構成されるそれぞれの特定用途向けソリューションは、専門知識を駆使し、お客様と連携しながら製品とサービスの提供方法の変革に取り組んでいる当社のアプリケーションエンジニアにより実装されます。3D Systems のソリューションは、医療、歯科、航空宇宙と防衛、自動車、消費財など、ヘルスケア市場や産業市場でのさまざまな先進的なアプリケーションに対応しています。当社の詳細については、www.3dsystems.com をご覧ください。
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