サウスカロライナ州ロックヒル、2023 年 5 月 1 日– 3D Systems (NYSE:DDD) は本日、スウェーデンの 3D プリンタメーカー Wematter 社の買収に関する契約を締結したことを発表しました。これにより、3D Systems の粉末焼結積層造形法 (SLS) ポートフォリオが拡大されます。Wematter 社は 2019 年に手頃な価格のターンキー型 SLS ソリューション「Wematter Gravity」を設計し、市場に投入しました。このクローズドループシステムは、オフィスなどの製造工場以外の設置面積の小さい環境で動作するように設計されています。Wematter 社はそれ以降「Gravity Essential」、「Gravity Essential+」、「Gravity Enterprise」の 3 モデルへとソリューションを拡張し、より広範なユーザ環境への SLS の導入を容易にしました。この買収により、3D Systems は、最終用途部品を生産するための信頼性の高い、手頃な価格のソリューションを得て、より幅広いお客様に SLS を提供できるようになります。
「Wematter Gravity」は、より小規模な環境で積層造形を利用できるように設計されました。小さな設置面積 (0.7 m x 0.7 m x 1.5 m) は、設置に必要なスペースを 3 分の 1 に減らしますが、同等のソリューションよりもビルドボリュームが 300% 以上大きい (300 mm x 300 mm x 300 mm) ため、作業の全工程が 24 時間以内に完了します。「Wematter Gravity」は、自動車、消費財、医療機器などの幅広い用途向けの量産部品をオフィス、病院、研究所で製造できるよう CE 認定を取得しています。
「Wematter Gravity」は、標準電源とプラグアンドプレイインストール対応のイーサネット接続のみで利用でき、搬入後 1 時間以内で運用できます。シンプルなインターフェイスで、セットアップとプリントプロセスをユーザに一通り説明することにより、これを可能にしています。「Wematter Gravity」には、幅広い用途に対応する 20 種類の材料で構成されるポートフォリオが付属しています。独自の粉末処理システムがクローズドループを維持するため、粉末が残留することはありません。また、このシステムでは、未使用の粉末を複数のサイクルで簡単に再利用できるため、メーカーは材料を最大限に活用し、廃棄物をなくすことができます。しかも、「Wematter Gravity」はクラウドに接続されているので、ユーザはプリントジョブをリモートで開始および監視できます。生産性が向上し、リソースの需要を抑えることができます。クラウドベースの接続により、プロアクティブで予防的なメンテナンスも可能になり、稼働時間と生産性を最大化できます。
3D Systems の社長兼 CEO である Jeffrey Graves 博士は、次のように述べています。「当社は、生産環境への積層造形の迅速な導入を可能にする独自技術を追加する戦略的買収を通じて、ソリューションポートフォリオへの投資を継続していきます。Wematter 社は、業界で比類のない SLS ソリューションを設計してきました。これにより、以前は不可能と見なされていた環境でこのテクノロジを活用できます。昨年秋、3D Systems が Wematter 社の製品の世界規模の独占的な販売代理店になることを発表して以来、このチームとテクノロジを当社に取り込むことがいかに有益であるかがますます明らかになりました。Wematter 社の買収を通じて、当社は、当社の R&D 組織の一部となる同社チームの独自のエンジニアリングアプローチと専門知識による恩恵を受けます。そして、お客様はより手頃な価格で、この使いやすくエレガントなプラットフォームの機能を享受できます。これにより、積層造形のメリットを活用してビジネスを変革し、イノベーションを推進する新たなメーカーカテゴリの創出が可能になると信じています」
Wematter 社の Robert Kniola 社長は、次のように述べています。「当社は 3D Systems の一員となり、イノベーションのリーダーとしての同社の評判の恩恵を受け、同社の世界規模の販売ネットワークを通じて世界中のお客様への Gravity SLS ソリューションの提供を拡大できることを楽しみにしています。当社独自の SLS ソリューションは、ボタンをクリックするだけで製品開発と社内量産を推進するように設計されています。3D Systems の新たなクラスのお客様に SLS テクノロジを提供する機会と、SLS テクノロジによって高品質の最終用途部品の供給効率が向上する可能性を喜ばしく感じています」
3D Systems では、この買収の手続きが 2023 年 7 月に完了する見込みです。同社はこの成長投資について、2023 年 5 月 9 日 (火) の午前 8 時 30 分 (東部標準時) に予定されている同社の収支報告会でさらに詳しいコメントを発表する予定です。詳細については、会社 Web サイトをご覧ください。
将来の見通しに関する記述
本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995 年米国民事証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995) の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により述べられます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定、および現状の期待に基づくものであり、ビジネスに影響を与える事象や傾向に関する会社としての信念や期待を含む場合もあり、必ずしも不確かなものではありませんが、多くは会社が影響を与える範囲を超えるものです。3D Systems の米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systems は、法令に別に定めがあるものを除き、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する改訂を更新または見直す義務を負いません。
3D Systems の概要
35 年余り前、3D Systems は 3D プリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、業界をリードする積層造形ソリューションパートナーとして、あらゆる活動にイノベーション、パフォーマンス、および信頼性をもたらすことで、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスをお客様に提供しています。当社独自のハードウェア、ソフトウェア、材料、およびサービスの製品により構成されるそれぞれの特定用途向けソリューションは、専門知識を駆使し、お客様と連携しながら製品とサービスの提供方法の変革に取り組んでいる当社のアプリケーションエンジニアにより実装されます。3D Systems のソリューションは、医療、歯科、航空宇宙と防衛、自動車、消費財など、ヘルスケア市場や産業市場でのさまざまな先進的なアプリケーションに対応しています。当社の詳細については、www.3dsystems.com をご覧ください。
Wematter AB について
スウェーデンの 3D プリンティング企業 Wematter 社の先駆的なソリューションにより、病院、オフィス、ワークショップで包括的なシステムを利用できます。従業員は、ついに従来のテクノロジと同じ強度と品質でコンポーネントそのものを簡単にプリントできるようになりました。Wematter 社独自のエンドツーエンドソリューションにより、お客様は製品開発と社内量産を推進できると同時に、このシステムによって、柔軟性の向上、リスクの低減、製造と開発にかかるコストの削減を実現するための条件がそろいます。