• dp polar 独自の工業スケールの回転ビルドプラットフォームにより、産業およびヘルスケア生産用途向けに複数のプロセスにわたる部品の連続高速 3D プリントを実現
  • 3D Systems の広範なポリマー材料ポートフォリオと生産に重点を置いたソフトウェアシステムとの統合により、dp polar の技術を高速で自動化された多様な生産環境に迅速に適用

サウスカロライナ州ロックヒル、2022 年 8 月 8 日3D Systems (NYSE:DDD) は本日、カスタマイズ部品の高速大量生産向けに設計された業界初の本格的な積層造形システムの設計および製造会社である、dp polar GmbH の買収について合意したことを発表しました。dp polar の特許取得済みの連続プリントプロセスの中心を担うのは、ほぼすべての積層造形プラットフォームで開始と停止動作が不要になる、大型でセグメント化された回転プリントプラットフォームです。従来のプリンタは直交座標系で動作し、部品製造中にプリントヘッドが次々に移動します。dp polar の技術と特許取得済みの極座標制御によって、プリントヘッドが回転プラットフォーム上で静止したままで連続的なプリントプロセスを実現します。この手法によって部品の生産が飛躍的にスピードアップするだけではなく、従来のプリントヘッドの動作に伴う摩耗や振動を最小限に抑えます。このモジュラー方式により、回転プラットフォームに多様なプリント技術を組み合わせることができ、さらに、プリント時に電子回路などの機能を部品本体に埋め込み可能なピックアンドプレースのロボットシステムにも対応できます。この買収により、3D Systems は業界をリードするポリマー材料ポートフォリオと Oqton のソフトウェア技術を活用して、航空宇宙、自動車、鋳造、消費財、ヘルスケアなどの幅広い業界に積層造形による真の高速大量生産をもたらします。

「今回の買収は当社の投資戦略を実行するための次なる一歩であり、業界をリードする積層造形ソリューションポートフォリオを提供することで、お客様の重要なアプリケーションの課題を解決するものです」と 3D Systems の社長兼 CEO である Jeffrey Graves 博士は述べています。「dp polar は、真の大量生産を実現する非常にユニークなシステムを考案しました。1 つの高速プラットフォームで複数のプロセスが可能になるプリンタのモジュラー設計と、広範な材料をプリントする機能によって、生産性が大幅に向上するだけではなく、総所有コストを低減できます。特に印象的なのは、プラットフォームのオペレーティングシステムに組み込まれたマシンインテリジェンスの高さで、大型回転プリントプラットフォーム全体で連続運転を実現しています。このユニークな機能は、dp polar の 3D プリントシステムの優れたスループット、経済性、汎用性を実現するうえで最も重要なものです。当社の定評のあるポリマー材料ポートフォリオと、業界初の高速生産技術を組み合わせることで、産業およびヘルスケア市場向けの生産ワークフローに歴史的な変化をもたらすと確信しています」

dp polar が設計したプリントプロセスでは、異なる材料を同時に適用し、弾性、硬度、耐熱性、着色など、部品に要求される性能特性を高精度で正確に定義できます。また、この高速積層造形ソリューションによって、前処理、生産、後処理の各要素を統合し、ERP システムとシームレスに接続できます。これにより、航空宇宙やヘルスケアなどの規制の厳しい市場でのアプリケーションに不可欠なエンドツーエンドのトレーサビリティと品質保証を実現できます。

dp polar GmbH の創業者として、プロフェッショナル中のプロフェッショナルである 3D プリンティングシステムのリーディングプロバイダと連携するまたとない機会を得られ、非常に喜ばしく思っています」と、dp polar GmbH の創業者であり、CEO 兼 CTO の Hans Mathea 氏は述べています。「両社の連携による相乗効果は特に価値あるもので、この量産ソリューションは、工業的に成熟したさまざまな AM 材料に対応しています。積層造形によって、業界では今、初めて本格的な大量生産のチャンスを迎えています」

3D Systems では、この買収の手続きが 2022 年第 4 四半期に完了する見込みです。同社はこの成長投資について、2022 年 8 月 9 日 (火) の午前 8 時 30 分 (東部標準時) に予定されている同社の収支報告会でさらに詳しいコメントを発表する予定です。詳細については、会社 Web サイトをご覧ください。

将来の見通しに関する記述

本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995 年米国民事証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995) の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により述べられます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定、および現状の期待に基づくものであり、ビジネスに影響を与える事象や傾向に関する会社としての信念や期待を含む場合もあり、必ずしも不確かなものではありませんが、多くは会社が影響を与える範囲を超えるものです。3D Systems の米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systems および dp polar は、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず (ただし法令に別に定めがあるものを除く)、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する改訂を更新または見直す義務を負いません。

3D Systems の概要

35 年余り前、3D Systems は 3D プリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、業界をリードする積層造形ソリューションパートナーとして、あらゆる活動にイノベーション、パフォーマンス、および信頼性をもたらすことで、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスをお客様に提供しています。当社独自のハードウェア、ソフトウェア、材料、およびサービスの提供により構成されるそれぞれの特定用途向けソリューションは、専門知識を駆使し、お客様と連携しながら製品とサービスの提供方法の変革に取り組んでいる当社のアプリケーションエンジニアにより実装されます。3D Systems のソリューションは、医療、歯科、航空宇宙と防衛、自動車、消費財など、ヘルスケア市場や産業市場でのさまざまな先進的なアプリケーションに対応しています。当社の詳細については、www.3dsystems.com をご覧ください。

dp polar の概要

2014 年に設立された dp polar は、ドイツのカールスルーエに本拠を置く、ダイナミックに急成長している技術志向の企業です。dp polar は、産業およびヘルスケア用途向けの積層大量生産用の 3D プリントシステムを設計および開発し、提供しています。特許取得済みの高速回転 AM プロセス (HSR) を使用して、比類のない産業用 AM の生産性を実現します。検証可能なエンドツーエンドのプロセスに積層造形を自動化し、生産的に統合するための包括的なソリューションを提供します。すべてがドキュメント化され、継続的なトレーサビリティが保証されます。完成したプリント品は、追跡とトレースが可能なコーディングによって最高の品質基準で偽造を防止します。dp polar では、現状を打破すること、加えて、他と違う考え方をすることを信条としています。会社の詳細については、www.dppolar.de をご覧ください